こんにちわ
ゴールドステーション小手指店です。
本日第2弾にカフェモルトついて
ご紹介します。

【目次】

カフェモルトって？

ニッカウヰスキー仙台工場・宮城峡蒸溜所

探求心が生み出すウィスキー

嗜好品からコレクターアイテムへ？

まとめ

カフェモルトって？

ちょっとしたウィスキーファンでないと聞きなじみがないかもしれないこのウィスキー。
カフェと言ってもコーヒーとは関係ありません。

ウィスキーファンやNHKドラマ「マッサン」がお好きな方は何とか入手したいウィスキーです。

ニッカウヰスキー仙台工場・宮城峡蒸溜所

宮城峡蒸留所はニッカが所有する二つの蒸留所の内の一つです。
ここには日本のウィスキーの父、竹鶴政孝のこだわりのカフェ式連続式蒸溜機があります。
その前にウィスキーの蒸留器は大きく分けて二つあることをご説明します。

一つは単式蒸留器。ポットスティルと呼ばれているのはこれで、
モルトウィスキーを呼ばれるものはほぼこの単式蒸留器で蒸留を行っています。
もう一つが連続式蒸留器、これは煙突のような長い管の中に穴の開いた仕切りが複数あり、
その仕切りと仕切りの間で連続して蒸留が行われる機会です。

単式蒸留器では原料由来の香味が残りやすく、連続式蒸留器ではより純粋なアルコールが出来上がります。
身近なところでは芋焼酎などは単式蒸留器、ホワイトリカーなどは連続式蒸留器を使用しています。この連続式蒸留器は幾つかの名前がついています。

この基本的な仕組みは1826年にスコットランドのロバート・スタインが実現させ、
1830年にアイルランドのイーニアス・コフィ(Aeneas Coffey）が改良し特許（Patent）を取得したため、パテントスティル、コフィスティルなどとも呼ばれます。
ニッカではエニアス・カフェーの表記を行っていたため、
この時の蒸留器をカフェ式連続式蒸留器と呼んでいます。

前置きが長くなりましたが興味深いのはここからです。

カフェ式連続式蒸留器ができたのは1830年以降でこの蒸留器がニッカウヰスキーにやってきたのは1962年のこと。
既に100年以上前の仕組みの蒸留器で、1955年には現在でも主流の連続式蒸留器となっている
スーパーアロスパス式の蒸留器が登場しています。にも拘わらず、
竹鶴はこのカフェ式連続式蒸留器に惚れ込んでいました。

連続式蒸留器とは思えないほど芳醇な香りのウィスキーが作られるからです。
この蒸留器で出来たグレーンウィスキー「カフェグレーン」をブレンドしたブラックニッカが登場した時、竹鶴政孝はこう語っています。

「日本でモルトの完成がわが国のウイスキー史上で第一の革命とすれば、
このたびのカフェグレーンの誕生は第二の革命といって決して過言ではないと確信します」
★

探求心が生み出すウィスキー

本来グレーンウィスキーは軽い穏やかな味わいから
サイレントスピリッツと呼ばれるほどおとなしい物ですが、このカフェスティルを使うことによって、ブレンドに使うグレーンウィスキーも香り豊かな物になり面白みが増してきたのです。では、グレーンウィスキーではなく、モルトウィスキーをこのカフェスティルで作ったらどうなるのか？

それを本当にやって、しかも商品化までしたのがカフェモルトです。
麦芽に由来する甘味と旨味をもった豊かながら、柔らかく、なめらかな口当たり。
宮城峡蒸溜所のみで作られた物ですが、
連続式蒸留器を使っているせいかシングルモルトの表記はありません。

しかし、このウィスキーの前では表記などどうでもいいのです。
世界遺産と言っても過言ではない蒸留器で作られた、
日本のみならず世界のウィスキーの歴史の中で価値あるウィスキーが飲んでも
小難しい味ではなければ意表を突く味でもなく、素直においしいと思えるのです。

ニッカの探求心、好奇心が生んだウィスキーですが、初心を忘れず嗜好品としても一流の品なのですから。
★

嗜好品からコレクターアイテムへ？

そんな貴重な品ですが、2019年3月末に休売となってしまいました。
2020年夏の時点で再開のめどは立っておらず、
このまま終売になってしまうのではないかと言われています。
歴史的価値のある1本ですから、ウィスキーファンなら是非とも手に入れたいところでしょう。今なら頑張れば入手可能なようですが、今後どうなっていくかはわかりません。

まとめ

カフェモルトは超の付くような有名銘柄ほどの知名度はありませんが、

その価値は味わいを含めても決して劣るものではありません。

特に竹鶴政孝という人物を知るうえで、

日本のウィスキー史を語るうえで欠かせない1本とも言えるでしょう。

ご興味のある方は是非探してみてください。

●当店でのお買取りについて●

今回はカフェモルトについてご紹介してきましたが、

いかがでしたでしょうか？

2020年夏の時点では再開のめどは立っておらず

この先も希少価値がある事でしょう。

ゴールドステーションではご紹介した【カフェモルト】高額買取いたします。